ぼっち開発者がチーム開発にチャレンジしてハッカソンで優勝した話
少し時間が経ちましたが、昨年の 12 月にチームで参加したハッカソンで最優秀賞をいただきました 🎉 普段は個人(独り)で開発することが多く、仕事以外のチーム開発ははじめてで、学ぶことが多々あったので、そのことをブログにまとめて書きました。
こんなサービス作ったよ
【新サービスリリース🎉】
— フジワラユウタ (@Fujiyama_Yuta) January 14, 2020
発表者と参加者で同じスライドページをリアルタイムで共有できるサービス『SlideLive』を作りました!
発表者からの一方通行ではなく、参加者からもフィードバックをもらい双方向なコミュニケーションが生まれる理想の勉強会が作れます!https://t.co/wF0R3elvrq pic.twitter.com/qIbEJriOJu
どんなサービスなの?
このサービスは勉強会・登壇イベントで登壇者の発表資料を Web ブラウザでリアルタイムで共有することができるサービスです。画面だけではなく、コメントやアンケートができる機能もあり、登壇者と視聴者にコミュニケーションが生まれ、イベントがより盛り上がる仕組みを取り入れています。
リアルタイムにスライドショーにコメントできるSlideLiveが本当に優秀だったので、ぜひみんなにも使って欲しい!
— dowanna @PrAha Inc. CEO兼エンジニア (@dowanna6) December 28, 2019
「SlideShare x ニコニコ動画」みたいな感じで、プレゼンが楽しくなるhttps://t.co/klgDsYnoYl
UXとしてすごく良く出来てるのでおすすめ、
— teradonburi@梅干し、わさび、なた豆茶、蜂蜜のど飴、ダイエット (@teradonburi) December 28, 2019
ありそうでなかった、スライドにリアルタイムにコメントを書けてスライド位置も共有できるサービス。
見返しもできるし、アンケート機能もあるhttps://t.co/Sov7N2LW5Q
↑ デモ版を使ってうれしいコメントをいただきました 🙌
全てはアイデアソンからはじまった
2019 年 10 月 27 日に Firebaes Japan User Group(FJUG)とシンギュラリティ・ソサイエティが主催するアイデアソンに参加しました(ぼっちで)。
アイデアソンにも関わらず、ぼっち参戦した僕は、ぼっち参戦した人同士で即席チームを作り、ぼっち Japan User Group の代表として参加することになりました。チームは 3 人で全員が「初めましての状態」でブレストをスタートしました。そのブレスト中に「登壇者を応援できるようなアプリ」というアイデアが出ました。
そのイベントで僕は登壇枠で申し込んだので、10 分の LT をしました。登壇している最中、緊張して変な違和感を抱いていました。「これは伝わっているのかな?」「もしかして自分の話しが面白くないのかもしれない」というようなことを終始考えていました。
「もう少しフィードバック欲しかったな…」「もう少し反応して欲しかったな…」ということを考えていましたが、そもそも聞いている視聴者には反応する方法はありません。この構造は登壇者 → 視聴者への一方通行になっており、コミュニケーションが生まれにくい仕組みになっています。学校の授業などで先生の話を聞いているだけで、完全な受け身になってしまっていることって結構ありますよね。申し訳ないんですが、この状況だと退屈で眠くなったり、ツイッターやりはじめたりしてしまいます…。
「エンジニア・デザイナーのクリエイター向けの登壇イベントって結構あるし、登壇者としてはもっとコミュニケーションが上手く取れて、フィードバックがもらえるような仕組みがあったら良いよね」
「視聴者としても、手を上げて質問するの緊張するし、もっと気軽に質問を投げたりコメントできるような仕組み欲しいよね」
「登壇者と視聴者にコミュニケーションが生まれ、アーカイブとして残せるようなサービスを作ろう」と、アイデアソンで決めました。
アイデアソンで作ったもの
僕たちのチームは、Speaker Deck にアップロードしたスライドを iframe として埋め込み、リアルタイムでコメントができるという簡易的な Web アプリを 2 時間くらいで作りました。その Web アプリを作ったことで「あと 1 ヶ月あれば、クオリティの高いサービスを作れるかもしれない」というチーム内の共通の認識が生まれました。
↑ アイデアソンで即席で作ったイメージに近いアプリ
チーム開発スタート!
アイデアソンの 1 ヶ月後にピッチデモを予定していたので、新規でアプリケーションを開発することにしました。アイデアソン後、全員のモチベーションが高かったので、コミュニケーションをちゃんと取りモチベーションが落ちないような環境(Slack、Trello、Github…etc)を準備して、開発を進めていきました。
最初はメンバーのコミットも少なくスロースタートの状態…。正直に言うと「なんで自分だけがこんなに頑張ってコミットしているんだ…!」と腹を立てていた瞬間がありました(今は最高のチームです 💪)。
この原因は今分析するとわかるのですが、仕事ではなくお金が発生していないので、楽しくないと続かないんですよね。
どうやったら楽しくなるかというと、すぐに動くコードを書いてもらうことです。ほとんどのエンジニアはゾーンに入ってコードを書いている瞬間は楽しいはずです。環境構築している時間とか、バグで詰まっている時間って重要なんですけど、面倒くさいし楽しくない。仕事じゃないので、できればやりたくない(仕事でもやりたくないですが…)。だけどその面倒くさい作業を乗り越えないと楽しいところまでたどり着けないので、動く状態のコードベースを作る作業は誰かが担当しないといけない。そこをクリアしないとチーム開発は上手くいきません。
4 つのコマンドを叩き、設定ファイルを書き換えれば、開発環境が整い、Firebase にもデプロイできる環境を作りメンバーに共有しました。慣れてくるとメンバー全員のモチベーションも高まり、全員がコミットできるようになり、一人では達成できない進捗で開発を進めることができました。
ピッチデモで最優秀賞 🎉
当日、slidelive は最優秀賞をいただくことができました 🙌 最後に一言コメントする機会をいただいたのですが、チームメンバーの水越さん(@tammax9)が「生きてて良かったです」というコメントが、心の底から出てきていてが個人的にウケました 😂。FJUG の審査員の皆さま本当にありがとうございました。チームメンバーもお疲れさまでした!
(尊敬している中島聡さんにも嬉しいコメントいただき最高の 1 日でした 😂)
チーム開発をやってみて実際どうだったか
チーム開発で何が一番良かったかと言うと、打ち上げですね。個人開発の場合、大好きな吉野家の牛丼と瓶ビールを注文して、Twitter で反応をみながらひっそりと余韻に浸るのですが、ピッチデモ後のメンバーとの打ち上げは、一人では味わえない感情でした 🍻
仕事以外で、はじめてチーム開発をしてみた感想ですが、純粋に個人開発よりも楽しかったのです。うれしいことを共有できたり、ツライことを相談できる仲間がいるのでモチベーションが継続できる。今後も積極的にチーム開発をチャンレンジします!
「左ききのエレン」に出てくる神谷さんが「これからは優れた個人よりも優れたチームが求められる時代がくる」と言っていたのを思し、今後も積極的にチームで何かを作ることに取り組みます 💪
まとめ
ぼっち Japan User Group の代表として、小さくスタートした即席チームでしたが、結果的にとても良い成果を残すことができました。このサービスは「マネタイズも含めて成長させていこう!」と今もアップデート中です 💪 完全無料で使えるので、登壇イベントや LT イベントなどで是非一度使ってみてください!フィードバックなどもあれば大歓迎です 🙌